大人服の生地用尺は、どのくらい必要なのか?Tシャツを参考に回答してみました。

 

こんにちは。
ぬのとくらしとのカズナです。

インスタグラムの方で

 

「大人服の生地用尺は、どのくらい必要なのか?」

 

というご質問をいただいたので、
それの回答と自分なりの考えをまとめて、
ブログに書きたいと思います。

 

大人服もデザインが多岐にわたるので、
一概に「○メートルあれば大丈夫です!」と
言えないところです(T-T)

 

なので、作るアイテムをあえて「Tシャツ」と限定して
ざっくりと用尺の考え方をお伝えできたらと思います。

 

布帛に比べてニット生地は生地幅が様々なので
こっちの生地は幅が120cm
あっちの生地は幅が160cmなんてこともしばしば。

 

 

どのくらい生地を買ったらいいんだろう?
って悩みがちだと思います。

 

 

しかも、、、
ニット生地は洗濯したら縮むし、
生地耳の幅がおおい場合があるし(笑)

 

あれこれ考えていると
訳がわからなくなってしまう。
でも、シンプルでいいんです。

 

 

型紙と巻尺を準備して、
あとは「配置のイメージ」だけ。

 

 

じゃぁ、配置のイメージってなに?

という話なのですが、

生地にたいしてどこに型紙のどのパーツを
配置するかです。

 

ぼんやりと型紙を眺めているだけだと
なかなか見えてきません。

 

それこそイメージが湧かないんです。

 

型紙を床に実際に並べて、
あれこれ動かしてみるのが
一番正確ですよ(^_^)

 

身頃のパーツ、袖のパーツなど、
それぞれサイズも異なってくるので、
どこにどう配置するかだいたい
決めることができたらそれに必要な
用尺も出てきます。

 

 

ちなみにTシャツの配置ですが、
襟リブは別布という考えのもと
これからご紹介する写真には
含まれておりません。

 

写真にうつっている型紙は
オリジナルでひいたメンズサイズのTシャツ型紙です。
(レディースの型紙が用意できなくてごめんなさい)

 

 

1.生地幅が広いタイプの場合


※右上端の生地がかけていますが、ご了承ください。

 

前身頃+後見頃+袖1枚
生地幅でとれてしまうケースです。

じゃぁ、生地幅ってどのくらいいるの?

という事ですが、
例えば、

 

 

水色の1+2+3の合計が
生地幅内におさまればOKです。

つまり、

前身頃の一番幅の広いところ
後身頃の一番幅の広いところ
袖の一番広いところ

の合計が生地幅内に収まればOK!!

 

 

上の写真のように、
袖が生地幅にあと1個だけ
おさまらないような場合に

生地の長さを決めるならば、

袖の長さ(A)×2個

にすればOKです。

 

 

ここで気に留めてほしいこと3つ

上の1+2+3の合計で必要な生地幅が
分かったとしても注意してほしい事が3つあります。

1.生地耳がある

地には生地耳があるから注意してくださいね。

とくにニット生地の場合は
生地耳で3cm(両耳合わせて6cm)ぐらい
使えない場合もあったりします。

個々のお店で生地幅の表記がちがうので、
そこは確認してみてくださいね。

ちなみにぬのとくらしでは、
有効幅で表記しています。

有効幅というのは生地耳をのぞいた
実際に使える幅のことです。

なので、生地を購入される前には
生地耳を含めての幅なのか?
生地耳なしの幅なのか?にも
気を配ってくだみてくださいね。

 

2.洗濯で縮む可能性がある

 

ニット生地の場合はとくに
水で縮む性質があります。

 

販売されている生地の多くは
水通しをしていないため、
記載されている生地幅も
水通し前のことがほとんどです。

 

たかが水通し・・・されど水通しです。。。
縮む生地は本当に縮みます(汗)

 

なので必要な生地幅、長さともにいくぶんか
余裕を持たせて計算してくださいね。

 

 

3.柄合わせが必要である

 

柄合わせが必要な生地の場合は、
生地用尺がさらに必要になる場合があります。
こちらも余裕をもって生地の長さを
決めてくださいね。

 

 

2.袖が入らない場合

生地幅が様々なニット生地には
こんなケースもあります。

前後の身頃は配置できたけど、
袖のぶんがたりないケース

横幅がひろいデザインの服の場合によくあります。

そんなときは、

 

 

例えば袖のぶんを身頃の上に
もってくるとかもありです。

この場合は、
生地の長さを決めるならば、

身頃の縦の長さ
(前後身頃のどちらか長いほう)
  +
袖の長さ

ですね。

 

 

3.生地幅がせまい

生地幅が狭いと

前後の身頃が並んでおさまらないケース

も出てきます。

 

 

そんなときは身頃の上に
身頃を配置します。

この場合で写真のように
身頃の横に袖がとれそうならば
生地の必要な長さは以下の通りになります。

前身頃の縦の長さ
  +
後身頃の縦の長さ

 

 

まとめ

 

イメージしていただきやすくするため、
3パターンほど生地に型紙を並べてみたのですが
いかがでしたでしょうか。

 

生地幅の数値と型紙を眺めていても
なかななか用尺ってでてこないですよね。
私がそうですもん(^_^;)

 

一枚の生地からいかに無駄なくきっちりとるかが
理想ですよねぇ。

 

今回はTシャツを例にあげましたが、
ワンピースでもトレーナーでも
さほど考え方は変わらないかな?
と思います。
コートやジャケットになってくると
パーツも多いから変わってくるけれど、
迷ったときはやっぱり実際に型紙をあこれ
動かしてみるのが一番です。

 

 

とかいいつつ、
今は手元に型紙がないからわからないけど、
生地は買っておきたい。
とかいう方もいらっしゃると思います。

 

そんなとき、私だったら
とりあえず2M買っておきます。
(そこそこ幅のあるニット生地の場合ね)

 

 

ざっくり2M。
1Mだと足りないケースもでてくるし、
仮に2M買っておけば
自分服と子供服も縫えるかな、と。

 

 

そんなわけで・・・
用尺の決め方いかがでしたでしょうか。

 

えっ!?
最後のざっくり2Mが一番役に立った?(笑)

 

 

ブログランキング参加中です♡

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 子供服(洋裁)へ
にほんブログ村

 

 

 

 

※コメントもお待ちしております^^承認制になっておりますので承認後に表示されます。
(返信まで数日お時間いただくかもしれません。申し訳ありません。)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください