主婦がハンドメイドで飯を食いたいと思ったときに考えたい3つのこと
[char no=1 char=”和奈”]昨年一年間を通してハンドメイドのイベントに出店し服を売ってきました。
そこでひっそり「ハンドメイドで飯が食えるのか?」ということを実戦していたチャレンジャーです。どうも、こんにちは!カズナです。[/char]
ハンドメイドをしたことがある人なら誰もが一瞬頭のなかをよぎるはず。
「これ(ハンドメイドの作品)で飯がくえたらなぁ~?」
ないですか、そんなこと考えたこと?
あるよね、あるよね~!
今回は主婦にフォーカスをあて、主婦でもハンドメイドで暮らしていけるか考えてみました。
ハンドメイドで暮らしが成り立つのか考えてみた
自分で何かを作り、実際に使ってみてその良さがわかれば誰かと共有したいと思うもの。
作ることを重ねるたびに「自分のハンドメイド作品を売ってみたい」と思う人も多いハズ。
そしてさらに欲がでてきて、「これが商売になったらなぁ~!好きなことをやってご飯食べていけたらいいなぁ」という夢をもつもの。
夢をもつのはとってもいいこと。夢は大きくもつんだ!!
自分の周りにハンドメイドで生計を立てている人っている?
ハンドメイドの人口も増えているしジャンルも多種多様化している。
でも、服、アクセサリー、木工品でもなんでもいいのですが、ハンドメイドで生計を立てている人って本当に少ない。
考えてみてください、周りにハンドメイドでご飯を食べている人を知っていますか?
ハンドメイドじゃなくてもいい、画家でもいい陶芸家でもいい、しいては漫画家でもいい。
自らの手から何かを作り出して暮らしている人のどんなに少ないことか!
私のまわりでも、ハンドメイドでご飯食べてるよ!ていうのをほとんど聞いたことがないのです。
そう断言しちゃおう、はっきり言って ”誰でもできる” ことじゃないです。
よっぽど作家としてブランドが確立されていないと難しいと思います。
でも、やっぱり夢はもちたいよね~!!
じゃぁ、もっと具体的に考えてみよう!
私の経験上、ハンドメイドで暮らしていくに考えるべきことが大きくわけて3つかな。
ハンドメイドで主婦が食べていくときの3つの考え
- 収入面
- 健康、精神面
- 家族や子どもたちのこと
3つのうちどれがかけてもダメなんだよね。
1.生活に必要な収入を考えてみる
家族4人が不自由なく暮らしていくのにいくらあればいいのか考えてみると、住んでいる地域にもよるけれど月30~40万ってところかな?
20万あればOK!っていう人もいるかもしれない。
でも、ここでいうのはサラリーマンでいう社会保険や年金が天引きされた手取りの金額じゃない。そう、額面ですぞ!
じゃぁ、ハンドメイドで30万売上げればいいのね!!
いやいや、売上が30万じゃ暮らしていけないのだよ!
モノを作ることというのは原価がついて回るのだ
純粋な利益として30万あれば別だけれど、売上が30万円じゃ暮らしていけない。
利益とは物を作るのにかかった材料費やらその他諸経費を差し引いて手元に残るお金のこと。
物を作るっていうことは、必ず原価があるのだ・・・。
拾った小石に絵具で絵を書いて売ったとしても、小石はタダでも絵具代はかかる。
作ってもお客さんとなってくれる誰かの目にとまらないことには、売れるものも売れやしない。売る場所も考えないと。
どこで売るかにもよるけれど、ネットのハンドメイドマーケットのサイトで販売しても手数料は取られるし、手作りイベントに出店しても出店料だって支払わなければならない。
仮に無料で出店したとしても、小石が売れれば、それを袋に詰めて渡すだろうしショップカードだって自作して入れる必要があるかもしれない。ショップカードを自作するならパソコンもプリンターもいるかもしれない。
ああああぁぁ、考えれば考えるほどお金がかかるわ(笑)
反対を言えば、売上—原価=利益が30万ならオッケーってこと!
30万円じゃなくても利益として10万でもいいんじゃない?・・・と思ったあなた。
お小遣い稼ぎをしたいんじゃないです!ハンドメイドで暮らしていきたいんです!(キッパリ)
で、カズナはできたか?という疑問
エラソーなことを言っていますが、「じゃぁ、アンタはできたんか???30万利益として稼いだのか??」ということ。
ええ、はっきり言いましょう、そんなの無理、無理!!(笑)
イベントの規模にもよりますが、ハンドメイドのイベントに月数回出店しても30万の利益どころか、30万売上げるのさえ無理だったわ~。
だって、店に並べている自分が作った作品の価格をすべて合わせてみても30万いかないものね。つまり全部売れたとしても30万円に満たないっていう話!!
お金って稼ぐの大変よね~。。。
2.健康、精神面
そう、ハンドメイドで暮らすとなったら健康や精神面もないがしろにしてはいけない。
作品を作るのは「自分」です。ということは、自分が倒れたら誰が作るのだ???という話なのですよ。
収入面の項目で、お店の服の合計金額が30万円に満たない話をしました。
言い換えると商品となる作品を30万円分も作れていないというわけなんですね。
どんどん、どんどん、アイディアが湧き上がって、フルスピード、フル稼働で作れればそれも可能かもしれません。
はたしてその状態がずっと維持できるのかどうかということだ。
作る時間は孤独だ
フルタイムで会社勤めしていたときはそんなことも考えてもみなかった。
朝、出社すれば「おはようございます!」退社するときは「お疲れさまでした。お先に失礼します。」お昼ともなれば同僚とランチで小一時間ほど休憩。
気の合う人もいれば、合わない人もいるけれど会社勤めをしていたら誰かと話す機会があるハズ。パートしてても同じだよね。
それが、家でこもるように作品を作ると、家族以外の人と会話をすることがない。
じゃぁ、気分転換にスーパーに行って食材の買い出しでも!と思って出かけてみるけれど、別にレジの人とおしゃべりするわけでもなく・・・。けっこう孤独なのだ。
私は、孤独が好きだから別に平気~!っていう人もいるかもしれない。でも、私は無理でした。
さぁびぃしぃい~~
さぁ、この孤独にたえられるかな?(笑)
沢山売るなら沢山作れ!でも時間がない
「売上をあげるなら沢山作るんだ」そう思っていた時期がありました。
服を作るのが好きで、好きだからやっているんだけれど、現実はそんな考え甘い。。。そんなにたくさん作れない。。。
私だって夜はゆっくり寝たいし、休日はダラダラ過ごしたい。子どもと遊びたい。そして、友人とランチしたりおしゃべりする時間だってほしい。凝った料理を旦那にも食べさせてあげたい。家だってピカピカに掃除して、片づけもしておしゃれな部屋を作りたい。そうそう、ファッションの流行も気になるからウィンドウショッピングだってしたい。
あれも、これもやりたい。
けど商品を作らないと。。作らないと。。。。
で、やるだけやった結果・・・抜け殻のようになりました・・・。
うわわわわあーーーーーー無理だ!!!そんなに作れない!!!ひとりで大量生産は無理だ!!!
私は悟りました。
頑張りすぎは禁物 体調崩すよ
頑張れば報われる。どこかで聞いた言葉。でも、頑張りすぎて体調を崩した人を何人も知っています。
私がまだハンドメイドを始めてまもないころ、たまたま遊びにいったイベントで帽子を売っていたおばちゃんが言っていました。
「わたしね、前に帽子を作るのが好きでずっと作ってたら倒れちゃってね。だから今はのんびり制作しているのよ」
そのときは、ふ~ん倒れるまで作るなんてことがあるんだね、ぐらいに思っていた。
いまはわかるよ、わかるよ、無理しちゃいけないもんね!って思える。
3.家族やこどもたちのこと
主婦でありママである限り、一番大切にしたいこと。
それは「家族」だ。
一時期、とにかく服を作って、作って、土日は主人に子供を見てもらって作っていました。
とっても協力的な主人に感謝でした。
でも、休日もミシン踏んで服つくって、気が付いたら主人、子供と一緒の時間を過ごすのは、お風呂とご飯の時間ぐらい。
ああ、これじゃぁママに文句を言われていそうなどこかのパパやんか!!
ダメ母を実感する
忙しいということを理由に子どもにきちんと向き合えていなかった。
「おかあさ~ん、お店屋さんごっこしよう!(娘)」「あとでね(私)」
「おかさ~ん、お買いもの行きたい!おやつ買って!」「うん今度連れて行ってあげるね(笑)」
「おかあさ~ん、絵本読んでぇ(娘)」「うんいいよ・・・zzz(読んでいる途中で寝る私)」
ああ・・・ダメ母。
もちろん、反省してます。。。
家族に迷惑をかけてはいけない
やっぱり協力者は必要です(^^)夫でも、おじいちゃんでも、おばあちゃんでも!
手伝ってくれたり、応援してくれる人が必要だ。
でも、家族に迷惑をかけてはいけません。
作ることに専念しすぎてフラフラになって笑顔をなくし、こどもの面倒をみてくれている旦那にもヤツあたり。
最悪な私・・・。
毎日は無理でも母ちゃんが笑顔でいないと、心地よい家庭にはなれないよね!
まとめ
ざっくり3つに分けましたが、たかがハンドメイド、されどハンドメイド、趣味の範囲を超えてしまうと、多方面で影響がでますね。
ハンドメイドでご飯を食べていくのはやっぱり難しいなぁと思いつつ、反対に考えると、この3点をうまくクリアできるしくみができれば食べていけるのか?とも思えます。
主婦のみなさん、無理せず楽しいハンドメイドライフを過ごしてね!!
では!!
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