綿VS化繊
雑誌は好きでよく買うほうだと思う。
毎号読んでるものはなく、
ファッションから暮らしのものまで
その時に気になる記事があると
つい手が伸びてしまう感じ。
5月号のVERYは本屋さんで
平積みしてあるのをみつけて
その特集タイトルに惹かれて
購入してしった。
そのタイトルは、
綿達ママ VS 化繊妻
という。
お、面白い。
以前の私が感じていた
「綿と化繊どっちがすばらしいのか」
みたいな特集じゃないか。
ファッション誌でありながら
ついに綿と化繊を戦わせちゃったのね、
となんだかドキドキしてしまった。
蛇足だけど、化繊妻ってその響きから
少し妖艶な感じがする(笑)
最近の私は服のデザインよりも
その服がどんな素材の生地で作られて
いるのかがすごく気になってしまう。
シャツ一枚にとっても、
一見綿ぽくみえるのに素材をよく見たら
混率の多くはポリエステルなんてこともある。
子供服でもそう。パジャマでもそう。
案外、既成服には化繊が入っているものが多いのだ。
売っている服は
化繊が入っているものが多いなぁ。
そう私は感じていたのかもしれない。
その反動かハンドメイドをはじめたころは
「綿信者」になっている自分に気づきもせず
せっせと綿100%素材を選んで
買いあさっている状態だった。
そう、まるで化繊を目の敵にしたように(笑)
もちろん、
綿やリネンが大好きとか
化繊が苦手とか体質的に合わない
という場合もあると思う。
だた、私は普段から何の抵抗もなく
ポリエステルやらレーヨンやらが
混合された生地で作られた服を着るのに、
なぜか買う生地は
すべて綿100%とかリネン100%とか
天然素材を好んで買うという。
いま振り返ると
天然素材は肌にやさしくってすばらしい!
みたな思い込みだったのかなぁ。
だけど沢山の生地に触れることによって、
綿は綿の良さがあるし、
化繊は化繊の良さがあることがわかった。
たとえば、
綿だけだとシワになりやすいのに
ポリエステルが入っているだけで
シワになりにくかったり、
綿だけだと洗濯後に乾きにくかったのに
ポリエステルが入っているだけで
乾く時間が短縮できたり、
綿やウールだけだと分厚い冬物重い素材も
アクリル、ポリエステルなどを使うことによって
暖かく軽い素材ができたりする。
ほかにも化繊の良いところは
いろいろある。
肌触りがやさしい
汗をかいてもすぐ乾いて涼しい、
破れにくく、型崩れしにくくなる
汚れが付きにくい、落ちやすい
などなど。
その用途に合わせて色んな化繊が開発されてきた。
そうそう、
「化繊は価格も安い」
と付け加えようとしたけど、
いまどきの化繊はすごく幅があるように思えて
そう安くない気がする。
価格にスポットをあてて
化繊だと安いという例をあげるとするなら
ドレスなんかはすごくわかりやすいかも。
むかしはシルクで作っていたけれど
すごく高価になってしまうから
ポリエステルなどの素材を代用したら安くすむとか。
私はちょっと大袈裟だけど、
化繊は人類が考え出した
知恵と技術の結晶
と思ったりもする。
だから化繊といってもそう安いものでもないし
むしろ高いのがあってもおかしくないと思う。
化繊の良い例ばかりあげてしまったけど、
綿より化繊のほうがいいよ!
と言いたいわけでもない。
私が言いたいのは、
綿は綿のよいところもある。
化繊は化繊の良いところがある。
ということ。
綿ばかりが目についていたころは
「綿と化繊どっちがすばらしいのか」
と思っていたけれど
化繊の良さも知るようになってからは、
用途にあった使い方ができれば
それでいいよね。
と思えるようになった。
だからあえて戦わせなくても
いいんじゃないかなぁと思ったりして。
VERYの編集者さんごめん(^^;)
結局、綿もリネンも化繊も好きな私です♪
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