生地のプリント工場を見学!手捺染の様子を公開です。
こんにちは!
家族で使えるお洋服の生地を販売している
「ぬのとくらしと」のカズナです。
今回は当店のオリジナル「ポップラビット」柄を
プリントしてくださった
手捺染(てなっせん)の工場さんを
レポしたいと思います♪
ひとくちにプリントといっても
色々な方法ががあります。
それによって使うインクの種類や道具、
仕上げ方法なども様々なんです。
今回はシルクスクリーンという
柄が掘られたプリント型を使い、
手で生地にプリントしていく
「手捺染(てなっせん)」
という方法でプリントしています。
これがシルクスクリーンのプリント型です。
大きさは50cm四方ぐらいのもあれば
1Mを越えるのもあります。
今回は手で行うプリントなので
110cmぐらいが限界ですが、
機械で行うものは倍ちかくの
プリント型になることもあります。
ちなみに、
このシルクスクリーンの型をつくっている
「染め用のシルクスクリーン型屋さん」や
「インクを専門で扱うインク屋さん」も
あるんですよ~!!
ポップラビットを作るにあたり、
どの大きさの型がよいか
どんな種類のシルクスクリーンを
用いたらよいかなど
型屋さんにもお世話になりました!!
バケツいっぱいの溶剤。
これからインクを調合するのだそう。
寒い中、暖房のない部屋で
作業をされる職人さん。
私が
「何をされているのですか?」
と質問すると
職人さんが
「袋からインクをとっているんやで」
と教えてくださいました。
職人さんいわく
「まえは
インクも10キロ入りとして売っていたら、
少し多めに入っていたんやけど、
今は10キロ売りってなっていたら
きっかり10キロしか入ってないくて
(機械で袋詰めされるから)
こうやってかき集めて容器に移さないと
10キロ買ったのに10キロに満たないんやわ。
ここをきちんと量ってインクを作らないと
毎回違うインクになっちゃって
正確なものができひんしなぁ。
こうやって移しているんやで」
とのこと。
安定したものを作るって
陰ながらの努力があるんですね。
インクを調合する部屋にあった天秤。
レトロな雰囲気がいい(^^)
試し刷りの作業台。
いろいろな技法のプリントを開発されているそう。
面白いプリントがたくさんありました。
見せてくださいましたが、
サンプルにどうぞっ!
とくださった生地を
持ち帰り忘れたおバカな私。
(泣ける)
コチラが本作業台。
25Mぐらいの長ーい作業台に生地をはって
サササーっと職人さんが
ひとかきひとかき
プリントしていきます。
見ているとすごく簡単に見えるんだけど、
やったらわかるんだ、
これ力加減とかめっちゃ難しいんだよ~!!
やっぱり職人ワザだよね。
こちらは多色刷りをされている職人さん。
一色ごとにことなる版を用意しては
刷っていくんです。
同じ場所をいったりきたり。
多色刷りは結構根気のいる作業のように
思えます。
一瞬も失敗できないから
見ててもドキドキしました。
写真は以上です。
手捺染の工場さんは
古くからあるところが多く、
特に京都は着物が盛んだったことから
とても手捺染工場が多いんです。
ただ、他の伝統工芸とかと一緒で
海外からの安いものや機械化や
後継者問題とかもあり
残念ながら辞められるところも多いのも事実。
私はこの手で行う地道な作業が素敵で
この技術が大好きです。
実はこの工場さんをはじめて伺ったときは
先代の社長さんのとき。
すごく優しい社長さんで工場を
隅から隅まで案内してくださいました。
工場の裏でミツバチを飼っているんだよ、
といってミツバチの箱をみせてくださったり、
むかしはこんな仕事もしたんだよ
と色んなプリントをみせてくださったり。
もうそれがとても嬉しかったのを
覚えています。
いまは私と同年代の職人さんが
引き継がれているのですが、
同年代ということもあって勝手に
親近感もっています。
陰ながら応援!(笑)
仕上がりは機械も手作業も
そう変わりはないのかもしれない。
けど、
そこには人の手のぬくもりがあり
温かい心があります。
プリントされた生地から
心がポカポカあたたかくなるそんな
気持ちも一緒にお届けできたら
嬉しいです(^-^)
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