新しいかたちのプリント生地「ART FABRIC」への熱い想い
こんにちは。
ぬのとくらしとのカズナです。
突然ですが、みなさま当店の「アートファブリック」はお試しいただけましたでしょうか?
購入したよー!もう作ったよ!
買ったけどまだまだ出番は先。
なんとなく知っている。
はぁ?何それ?知らない?
といろいろな方がいらっしゃるかと思います。
知らない方に簡単にご説明すると、ニット生地に総柄ではなく
ポイント的に大きめの柄をプリントした生地
になります。
開店から約一年ちょっとの間ずっとセレクトした生地(つまりは仕入してきた生地なのですが^^;)を販売させていただいてており、お客様にはご愛顧いただいているのですが、5月頃から「アートファブリック(旧名:アートパネル)」というものを本格的に発売し始めました。
実は、アートファブリックの構想は頭のすみにずっとありました。
それをカタチにしたものが、第一弾のクジラ柄で昨年夏に発売したものです。
そこから、年明けの福袋にバナナ柄を。
3月頃にはビーチサンンダル柄を、とポツポツ不定期で作成していました。
こうやってちょこちょこ制作しているにも関わらず、よく考えると
「アートファブリックをどうしてつくったか?なぜ総柄じゃないプリントなのか。」
ということを、まったくお話できていなかったことに今更気づくという・・・(汗)
そこで「なぜアートファブリックをつくったか」を書かせていただきますね。
アートファブリック誕生の話
はじめに・・・あつめた生地は部屋一個分!!
「なぜ」の前にきっかけとなる前の話がありまして、まずはそこから。
ブログをはじめたのはかれこれ5年前なのですが、ずっとブログを読んでくださっている方には「この人、かなり生地を買いため込んでいるな?」と思っていらっしゃる方もきっといますよねぇ(笑)
「実際、たくさん生地をもってそうー!」と言われたこともがあります。
はい、否定できません。そのとおりです。
生地に相当お金つぎ込みました(^-^;)
ええ、みなさんドン引きするぐらいです。衣裳ケース○個というレベルではなく部屋一個分ぐらいでしょうか。
もちろん、お店で販売している生地はカウントしないで個人用として買い集めた生地の話です。
なんだぁ?自慢かよーという声が聞こえてきそうですが、金持ちでもないので、まったくなんの自慢にもなりません。
いわゆる無駄遣いの浪費癖が私にはあったのです。
好きなショップさんで可愛い生地を見かければ飛びついて買う。
しかもいろんな柄や色がほしいからちょこっと買い。
この繰り返しでした。気がつくと使っていない生地がてんこ盛りで同じ柄の色違いもある始末。
購入するときは、○○にしよう!と思うのですが、都合よく形にできるわけもなく、そのうち何になる予定かわからない生地が増えていくのでした。
柄物の生地も、無地の生地もたんまりため込んでしまいました。
さぁ、こまりました(^^;)
既製服への憧れ
ちょっと変なのですが、「ハンドメイドした服が大好き!!」と思う一方で「既製服みたいに作りたい」という願望がずっとありました。
あこれ生地を組み合わせて沢山の服を作ってきましたが、あるときふと山のようにある手持ちの柄生地を組み合わせても、自分が作りたいというハンドメイド服にならなくなったんです。つくっても、なんだか納得いかないんです。
ええ・・・生地がひと部屋分あるのにかかわらずですよ。
納得いかない理由もよくわからず、なんでかなぁ。。。と思ったのです。
そんなとき、無地の生地にワンポイントでステンシルをして袖はボーダーの生地を使ってTシャツをつくってみたら、思いのほかしっくりきて手持ちの洋服にも合わせやすくってすごく便利で、
あ、これだ!と思ったのでした。
それがこちらです。
クジラ柄、じつは今とは柄の向きが全くちがうんです。
これが思いのほか気に入ってもう一個つくってみたんです。
でも、ステンシルが大変で^^;
こちらはバナナ柄のもととなったもの。バナナ柄もすごく気に入っていて穴が空くまできせました。
無地の生地に少し柄がはいるだけだったのですが、私にとってとっても新鮮でした。
すこしだけ既成服っぽいけれど、ハンドメイドっぽさもある。
そんな服に仕上がったのでした。
私が納得いかない理由がみえてきたような気がしたのです。
無地のお洋服は合わせやすくて便利だけど、ちょっとさみしい。
でも、そこにプラスアルファの何かがあったらもっと楽しいんじゃないだろうか?
大切にとってある半端な柄生地もちょこっと組み合わせられたらもっと楽しいだろうな。
ハンドメイド服だけどやっぱり既製服っぽくみせたい。
ふつふつとそんなことを考えるようになりました。
ステンシルは楽しいけれど、そこそこ時間もかかります。
だから、
「もっと手軽にハンドメイド服の良さと既製服の良さをあわせた服が作りたい」
そんな生地があったらいいな、と思って生まれたのが「アートファブリック」だったのです。
こどもが成長しても手作りの服を着てもらいたい
ハンドメイド服だけど既製服っぽくみせたい
というのがアートファブリックを作るきっかけにもなったのですが、
実は、もうひとつエピソードがあるんです。
それは
「こどもが大きくなっても手作り服を着てもらいたい」
ということ。
私が服作りに目覚めてから、我が子に服を作るのはもちろんのこと、小学生の姪っ子に服を作るのが楽しみでした。
当時、姪っ子は小学低学年で、作ったお洋服をあげては「わぁ~、可愛い」と喜んで着てくれて、その反応を見るのが楽しみだったのです。
でもあるとき、ドット柄でつくったトレーナーをプレゼントしようとしたときのこと。
「他の服に合わせにくいからいらない」
とキッパリ断られたのです。
自分が予想しないことわられっぷりに、目から涙が出てきそうになりました。
でも、仕方がありません。
姪っ子も大きくなって服に好みがでてきたんですよね。これも成長のあかし。
ショックだったのは事実なのですが、「いらない」と言われたあともしつこく作りました(笑)
ボーダーと星をあわせたり、ボーダーと無地をあわせたりと生地の組み合わせがずいぶんシンプルになっちゃたんですけどね。
そんなことから、もしも着てくれない理由が
「手づくり」というところではなく「生地や柄」にある
のだとすれば、
「そのお姉ちゃんやお兄ちゃんたちもきてくれるような柄ものを作りたい」と思ったのもアートファブリックが生まれるひとつのポイントになっています。
だから、もっと手軽にハンドメイド服を楽しめますように
最初はいろんな生地を組み合わせて可愛いお洋服を作ってあげてほしい、
と思っていて小さいサイズだけの販売ではじめたアートファブリック。
ポイント的に柄が入っているだけなら
大人服や小学中高学年や中学生ぐらいのお子さまでも使ってもらえるかな!?と思い、生地サイズを増やしました。
プリント生地のハンドメイド服というと、どこか小さい子のイメージが強くなってしまうのですが、アートファブリックは幅広い年齢層に使っていただけるように柄や色を工夫して制作しています。
色んな生地と組み合わせて小さな子向けに可愛い一着をつくったり、あえてシンプルに仕立てたててベビー、キッズはもちろん、
ママやパパとご家族お揃いで使っていただくのもとってもステキですよ(^^)
写真:S様がご家族お揃いで作ってくだいました♪
「ビーチサンダル柄」
S様は撮影のため写っていらっしゃらないとのことですが、写真からも仲良しファミリーなのが伝わってきます(^^)とっても素敵なお写真をありがとうございます♪
ベビー服から大人服、女の子服からメンズ服まで、服作りが大好きな方に沢山使っていただきたい。
そして、いまよりもっと
手軽にハンドメイド服を楽しめますように。
そんなことを想いながら制作しています(^^)
突発的にアートファブリックをリリースしてしまい、お客様の中には、もうセレクト生地は販売しないのか?方向転換してしまったのか?と思われていらっしゃる方もいますよね。きっと。もちろんっ!!アートファブリックだけでなく今までどおりセレクト生地もやっていきますよぉ\(^▽^)/
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